読者の皆さま、こんにちは😊漢方薬剤師・国際中医師の井出早織(いでさおり)です。先日ついに、九州や沖縄が梅雨入りしましたね!この時期になると、「なんだか身体が重だるい…」「やる気が起きない…」「頭がぼーっとして集中できない…」お悩みがぐっと増えます。
梅雨は気温も湿度も高く、体内に余分な水分が溜まりやすくなる季節。この状態を放っておくと、さまざまな不調につながってしまいます💦そこで今回は、漢方の視点から梅雨を元気に乗り越えるための過ごし方のポイントを3つご紹介します✨

漢方薬剤師・国際中医師
井出早織
心と身体に寄り添い、薬と上手に付き合いながら自然治癒力を高める漢方や養生法を提案している。
漢方薬剤師歴6年、先祖3代にわたる薬剤師家系のもとで培った知識と国際中医師資格を活かし、4000人以上のカウンセリング実績を持つ。最短4ヶ月で漢方セルフケア習慣が身につくサポートを提供中。
■Instagram:@saorikampo
■ブログ:https://ameblo.jp/saorikampo/
梅雨に多い不調とは?

梅雨時期になると、なんとなくやる気が出なかったり、身体が重だるく感じる方も多いのでは?また、梅雨が明けて夏に入ると、のぼせや熱中症といったトラブルを感じやすくなる方も多いです。実は私たちの身体も自然の一部。気候の影響を受けるのは、自然なことなんです🌿
梅雨に特に多い不調としては、
・頭痛やめまい
・倦怠感や身体の重だるさ
・胃もたれや食欲不振
・軟便や下痢
・皮膚トラブル などがあります。
これらは、カラダに余分な水分が溜まり、「巡り」が悪くなっている状態が関係していることがほとんどです。
漢方で考える「湿邪(しつじゃ)」とは?
漢方では、身体に余分な水分が溜まり、さまざまな不調を起こす状態を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。特徴は以下の通りです。
- 重くて停滞しやすい → 身体が重だるい、胃のつかえ
- 下に溜まりやすい → 下半身の重だるさ、むくみ
- 胃腸を傷つけやすい → 食欲不振、胃もたれ、下痢
特に、もともと胃腸が弱い方や水分代謝が低下している方は「湿邪」を溜めこみやすく、梅雨の時期は不調を起こしやすくなります。
今日からできる!梅雨のおすすめの過ごし方3選
① 胃腸をいたわる食生活
梅雨を快適に過ごすためには、まず胃腸のケアがとても大切です!胃腸が疲れたり冷えたりすると、「湿邪」を溜め込みやすくなります。
キンキンに冷えた飲み物やアイス、生野菜や果物などは暑いと美味しく感じますが、梅雨になると不調が出やすい方にとっては、負担が多すぎるかもしれません…😢
- 1日の始まりと終わりは温かい飲食を摂る
- 冷たいものを摂るときはネギや生姜などの薬味を添える
- 緑茶やミントティーなどを温かいまま飲む
ちょっとした工夫で、胃腸への負担がぐっと軽くなりますよ☺️
② 「湿邪」を溜めない生活習慣
「湿邪」を溜めないためには、「巡らせて出す」ことが大切!
- お風呂でじんわり汗をかく
- ストレッチや軽い運動を行う
- 水分補給には白湯をこまめに飲む
つい冷房の下で過ごしがちですが、こまめに汗をかいたり身体を動かす習慣を取り入れると、梅雨の不調改善に効果的✨
ちなみに、脂っこいものや甘いものの摂りすぎも「湿邪」を溜め込む原因になるのでご注意を!
③ 梅雨のどんより気分には「香り」が◎
梅雨に室内にこもりがちになると、気分もどんよりしてきますよね…。これは「湿邪」がエネルギーの「気」の巡りを妨げているから。やる気が起きない、気分が沈む…そんな時には「香り」の力を借りましょう。
香りには「気」を巡らせる働きがあります。特に柑橘類やハーブの香りはおすすめ🌿
- アロマや入浴剤で香りを取り入れる
- 食卓にハーブや香味野菜、柑橘類を取り入れる
小さな工夫で、気分もすっきり。心もカラダも快適に過ごせるようになりますよ😊
まとめ
梅雨の不調は、「湿邪」を溜め込まない生活を心がけることが改善のポイント!
ご紹介した過ごし方の中で、取り入れやすいものから少しずつ実践してみてください😌
日々の生活習慣の積み重ねが、心やカラダの調子を左右します。ぜひ、自分に合った過ごし方を取り入れてくださいね✨