読者の皆さま、こんにちは😊
漢方薬剤師・国際中医師の井出早織(いでさおり)です。
全国的に梅雨入りが発表され、ジメジメと蒸し暑い日が続いていますね。
この時期になると、なんとなく気分も重くなり体調がすぐれない方も多いのではないでしょうか?
特にこの時期に増えるのが、「低気圧頭痛」。
「天気痛」や「気象病」などとも呼ばれ、天気と共に体調や気分が上下するのが特徴です。
「雨が降る前に頭痛が出やすい」
「気圧の変化で不調が起きやすい」
あなたはこんなご経験はありませんか?
そこで今回は、漢方の視点から「低気圧頭痛」の原因と、改善するための過ごし方のポイントをご紹介します🌿

漢方薬剤師・国際中医師
井出早織
心と身体に寄り添い、薬と上手に付き合いながら自然治癒力を高める漢方や養生法を提案している。
漢方薬剤師歴6年、先祖3代にわたる薬剤師家系のもとで培った知識と国際中医師資格を活かし、4000人以上のカウンセリング実績を持つ。最短4ヶ月で漢方セルフケア習慣が身につくサポートを提供中。
■Instagram:@saorikampo
■ブログ:https://ameblo.jp/saorikampo/
「低気圧頭痛」とは?
「低気圧頭痛」は、気圧の変化によって体内の水分バランスが乱れることで起こります。
カラダが余分な水分を溜め込み、血管拡張や神経の圧迫によって、頭痛が生じやすくなるのです。
また、気圧の変化を感じ取るのが、耳の奥にある「内耳(ないじ)」です。
内耳はセンサーのような役割をしていて、脳の中枢にある自律神経に気圧の変化を伝えます。
そのため自律神経が乱れやすくなり、頭痛だけでなく、めまい・肩こり・むくみ・重だるさ・気分の落ち込みなど、複数の不調を同時に感じやすくなります🌀
毎年、梅雨や台風の時期に不調を感じている方は、天気予報を見て「また来るかも…」と身構えてしまいますよね💦
漢方で考える「低気圧頭痛」の原因とは?
漢方では、低気圧頭痛は主に「湿邪(しつじゃ)」と「気の巡りの停滞」の2つが大きな要因と考えます。
「湿邪」とは、身体に余分な水分が溜まり、さまざまな不調を起こす状態のことを示します。
「湿邪」には「重く停滞しやすい」などの特徴があり、重だるさや頭痛、むくみなどの原因に💧
また、「湿邪」は「気(エネルギー)」の巡りを遮りやすく、その結果、だるさやめまい・気分の浮き沈み・胸のつかえなどの症状を引き起こします。
・胃腸が弱い
・ストレスが多い
・運動不足
・冷たいものを摂りすぎる
このような方は、影響を受けやすくなるので注意が必要です⚠️
簡単✨セルフケアで低気圧に負けない身体を目指そう!
⑴ 「湿邪」を溜め込まない生活
漢方では、消化吸収力の低下が「湿邪」を溜め込む原因と考えます。
・早食いやよく噛まない
・冷たい飲食の摂り過ぎ
・甘いものや脂っこいものの摂り過ぎ
このような食生活は胃腸に負担をかけ、「低気圧頭痛」を引き起こす要因に💦
おすすめは、消化吸収力をサポートし「湿邪」を撃退する食材を取り入れること!
はとむぎ、とうもろこし、豆類、冬瓜、きゅうりなどを普段の食卓に取り入れてみて😌
⑵ 梅雨こそ“温活”がカギ!
冷えは水分代謝を低下させるため、湿度の高い梅雨こそ温活が大切!
🌿温かい飲み物を飲む
🌿お腹や首まわり、足首を温める
🌿シャワーだけで済まさず湯船に浸かる
ジメジメと蒸し暑く感じても、実は体の中は意外と冷えている方が多いです。
「低気圧頭痛」が辛い方は、温活を意識した生活を取り入れましょう✨
⑶ 全身の巡りを整える耳マッサージ
耳にたくさんの毛細血管が走っているため、耳をマッサージすることで血流が良くなり、全身が温まりやすくなります👂
やり方は簡単!
① 両耳をつまみ、耳全体を軽く外に向けて引っ張る
② 両耳をつまみ、円を描くように回す(5〜10回)
③ 両耳を手のひらで覆い、上下にさする
これだけでも効果的なので、気づいた時に耳マッサージを取り入れてみて💡
まとめ
実は私も以前は、心もカラダも重く感じる梅雨がとても苦手でした💦
しかし、漢方を学び、体質を見直しながら過ごし方を少しずつ変えていくことで、梅雨も穏やかに心地よく過ごせるようになりました✨
今ではこの時期ならではの旬の食材や自然の移ろいも楽しめるようになりましたよ☺️
YOUR CORDIALは手軽に温活を取り入れることができる商品です☺️
この時期のおすすめは豆乳割り🫘
毎年「低気圧頭痛」に悩まされているあなたは、ぜひ今日から漢方生活を取り入れて、不調の気にならない梅雨を目指してみませんか?🌿