読者の皆さま、こんにちは☺️
漢方薬剤師・国際中医師の井出早織(いでさおり)です。ブランドにご興味を持ってくださり、またお忙しい中、このブログに目を通してくださりありがとうございます✨
日中も冷え込む日が多いので、ご自愛なさってお過ごしください😌
さて、漢方では、生命を養い不調を予防するために、体調や体質に合った生活習慣や食を取り入れる『養生(ようじょう)』を大切にします。
今日は、寒さの厳しい冬を乗り越えるためにおすすめの養生を3つご紹介したいと思います。
忙しい年末年始に向けて、体調を崩さないためにもぜひ季節に合った養生を取り入れて2024年ラスト駆け抜けましょう!
冬と身体の漢方的な関係とは?
漢方には自然界のあらゆる物ごとを5つに分類する『五行説(ごぎょうせつ)』という考え方があります。五行説では、自然界に存在する季節や方角、色、味などだけではなく、私たちの身体の機能や感情なども5つに分類し、グループごとにそれぞれが影響を与え合っていると考えます。
この中で今回お話しするのは、季節と、身体の働きを5つに分けた『五臓(ごぞう)』の関係です。特に冬には、成長や発育・生殖機能や、泌尿器などのコントロールする五臓の『腎(じん)』に影響が出やすいと言われており、腎のバランスが乱れると、
✅全身の冷え
✅足腰がだるい
✅尿トラブル
✅耳鳴り
✅腰痛
などの不調につながりやすいと考えます。
腎のバランスの乱れは、季節に合わせた養生を取り入れることで予防や改善が期待できます😌今不調を感じている方もそうでない方もぜひご紹介する養生を今日から取り入れてみてくださいね。
冬におすすめの養生① ~腎を養う食材を摂る~
漢方では腎を養うためには、黒い食材を摂ると良いと考えられています。例えば、黒豆や黒胡麻、海藻類などです。面白い薬膳の考え方があるのですが、補いたい部分に似た色や形の食材をとるとよいというものがあり、黒豆を横に2つ並べると、腎臓の形に似ていることから、腎を養うというふうに考えられています💡
その他には、鹹味(かんみ)も腎を養うのでおすすめです。鹹味とは、塩辛い味を意味します。ただ、経験的に分類されたものもあるので、必ずしも塩辛い食べ物とは限りません。ミネラルが豊富な食べ物と考えると、比較的わかりやすいかと思います。例えば、あさり・イカ・いわし・たら・ほたて・しじみ・なまこ・海藻など魚介類は鹹味に含まれます。
また、お正月にいただくおせち料理にも、昆布や栗など、腎を養う食材がたくさん含まれています♪ぜひ手軽に取り入れられる食から養生を実践してみてください✨
冬におすすめの養生② ~エネルギーの消耗を避けてゆったりと過ごす~
12月は、クリスマスに忘年会に年越しと、イベント盛りだくさんでワクワクしますね♪つい、イベントで盛り上がりすぎたり、食べ過ぎや夜ふかしなどをしがちになる方も多いのではないでしょうか。
実は、漢方的には、冬にエネルギーを消耗しすぎることが不調につながると考えます。動物たちは冬の寒さを乗り切るために、秋のうちに木の実などを食べ、冬は冬眠してエネルギーを温存します。人間は冬眠しませんが、同じ動物ですね。人間も冬はできるだけエネルギーを温存しておくことが寒さを乗り切るコツなのです💡
冬におすすめの養生③ ~温活を取り入れる~
漢方では、腎は寒さを嫌うと考えます。特に、寒い時期になると、足腰がだるくなったり、トイレが近くなるといった不調がある場合は、腎に負担がかかっているサイン。ぜひ身体を温める温活(おんかつ)を取り入れて、腎を養いましょう!
忙しい12月でも手軽に実践できるおすすめの方法は、「ホットドリンク」です☕️
YUTORYでは、様々な和漢素材を使用したYOUR CORDIAL をご用意しています!お湯割りはもちろん、ホットティーやホットミルクなどに足すことで、普段の飲み物も手軽にあなたの心身を整える養生ドリンクになります😌
ただし、水分を一気に飲みすぎると腎に負担がかかるので、こまめに一口ずつ水分補給することを心がけてくださいね✨
最後に
寒さが厳しくなる冬は、腎の養生を取り入れることで心身を整え、快適に過ごすことができます☺️年末年始の忙しい時期だからこそ、「自分をいたわる時間」が大切です。ぜひ手軽に始められる養生を取り入れて、心地の良い2025年のスタートを迎えましょう✨
漢方薬剤師・国際中医師
井出早織
心と身体に寄り添い、薬と上手に付き合いながら自然治癒力を高める漢方や養生法を提案している。漢方薬剤師歴6年、先祖3代にわたる薬剤師家系のもとで培った知識と国際中医師資格を活かし、4000人以上のカウンセリング実績を持つ。最短4ヶ月で漢方セルフケア習慣が身につくサポートを提供中。
■Instagram:@saorikampo
■ブログ:https://ameblo.jp/saorikampo/