読者の皆さま、こんにちは😊漢方薬剤師・国際中医師の井出早織(いでさおり)です。3月下旬となり、関東では5月上旬並みの暖かさが続いていますね!
さて、この時期になると、ご相談が増えるお悩みが「ゆらぎ肌」。最近「なんとなく肌の調子が悪い」「肌トラブルが起きやすい」「化粧ノリが良くない」と感じていませんか?その肌の状態は、もしかするとあなたの身体からのサインかもしれません!
そこで今回は、「ゆらぎ肌」の原因と対策について漢方的な視点からお話します🌿

漢方薬剤師・国際中医師
井出早織
心と身体に寄り添い、薬と上手に付き合いながら自然治癒力を高める漢方や養生法を提案している。
漢方薬剤師歴6年、先祖3代にわたる薬剤師家系のもとで培った知識と国際中医師資格を活かし、4000人以上のカウンセリング実績を持つ。最短4ヶ月で漢方セルフケア習慣が身につくサポートを提供中。
■Instagram:@saorikampo
■ブログ:https://ameblo.jp/saorikampo/
「ゆらぎ肌」とは?
「ゆらぎ肌」とは、日ごとに肌の調子が変化し、不安定な状態の肌のこと。花粉や紫外線などの外部刺激に加え、環境の変化やストレスなどの影響で、肌の水分バランスやバリア機能が低下し、トラブルが起きやすくなるのです!
特に春は、冬の乾燥によるダメージが残っている上に、気温や湿度の変化が大きいため、肌が敏感になりやすい時期。外側からのケアだけでなく、内側からのケアもとっても大切です!
漢方で考える「ゆらぎ肌」の原因とは?

肌の調子が良くないと、「スキンケアが合わないのかな?」「花粉やマスクの影響かも…」などと考えがちですが、実は外側の要因だけが「ゆらぎ肌」の原因とは限りません!
漢方では、「肌は内臓の鏡」と考えます🪞つまり、肌のトラブルは身体の内側のバランスの乱れを反映しているのです。
また、中国の古典『黄帝内経(こうていだいけい)』には、「春は発陳(はっちん)」という言葉があります。これは、冬の間に溜め込んだ古いもの(=陳)を外に発散させるということを意味します。
そのため、春にニキビや湿疹などが起きやすいのは、身体が不要なものをものを外に出そうとする自然な働きなのです💡
では「ゆらぎ肌」はどのようなタイプと原因があるか解説していきますね!
① 赤みタイプ🔥
水分不足やストレス、甘いものや脂っこいもの・辛いものなどの摂りすぎで、身体に熱がこもることが原因と考えます🔥
\こんな方は要注意!/
✅赤みや炎症が出る
✅温まると悪化する
✅目の充血や口の渇きがある
✅便秘がちで便が臭う
② 痒みタイプ🍃
ストレスや不規則な生活が続くと、エネルギーの「気(き)」や栄養や潤いを運ぶ「血(けつ)」の巡りが悪くなり、肌のバリア機能が低下します。これが、敏感になったり痒みの原因になります!
\こんな方は要注意!/
✅敏感肌
✅痒みが強い
✅ストレスで悪化する
✅イライラや抑うつが強い
③ カサカサタイプ💧
夜更かしやデスクワーク、消化力の低下などで「血(けつ)」が不足すると、肌が乾燥しやすくなります。
\こんな方は要注意!/
✅乾燥肌でツヤがない
✅爪が割れやすい
✅目が乾燥しやすい
✅手足の冷えやしびれ
今日からできる「ゆらぎ肌」対策3選!
「ゆらぎ肌」の対策には、スキンケアだけでなく、内側のケアが重要!今日から簡単に取り入れられる対策を3つご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてくださいね😊✨
① 内側の潤いを補う

漢方では、肌に潤いを与えるためには、「血(けつ)」や「水(すい)」を補うことが大切💡おすすめは「赤・黒・白の食材」です!
\おすすめ食材!/
- 赤い食材:レバー、赤みのお肉やお魚、レーズン、クコの実 など
- 黒い食材:黒ごま、黒豆、黒米、黒きくらげ、海藻類 など
- 白い食材:山芋、豆腐、ナッツ、豆乳、豚肉、白菜、白ごま、白きくらげ など
② 自律神経を整える

自律神経の乱れは、肌のターンオーバーやバリア機能に影響を与えます💦リラックスする時間を作り、不規則な生活を見直しましょう!
\おすすめ対策!/
- ゆったりとしたヨガやストレッチ
- 寝る前にPCやスマホを控える
- 23時までに寝る
③ デトックスを意識する

春は「発陳(はっちん)」の季節。身体に溜まった老廃物をスムーズに排出することが、肌トラブル予防につながります!
\おすすめ習慣!/
- 朝に白湯を飲む
- 軽い運動を取り入れる
- 春に旬の食材を取り入れる(菜の花、春菊、ふきのとう、たけのこなど)
まとめ
春の「ゆらぎ肌」は、外的な刺激だけでなく、身体の内側の乱れも影響しています。あなたも普段の食事や生活習慣を見直し、「ゆらぎ肌」を根本から改善していきましょう😊✨